査定額の出し方は、不動産業者の考え方などにもよります
売主様によって事情が異なる、不動産業者によって考え方が違う、などの理由があります。
誰でも不動産を売るとき、少しでも高い値段で売りたいですよね。
当社では、Question1.でお答えしたように、市況を鑑みた上で、冷静客観な数値を「査定価格」の基にするべきと考えています。
しかし、売主様個々により事情が異なりますし、売主様が悔いが残らないような取引をすすめていくことが、最も重要ですので、
- 冷静客観な「査定価格」を提示した上で、
- 売り出し価格は売主様に決めていただく のが最良の方法
不動産業者によって、単純に見方が異なるケースもありますが、「売主様の売却希望価格」に近い価格での査定か、「冷静客観な数値に基づいた査定価格」なのかで異なっているものとも考えられます。
業者によって見方が違うケースも散見されます。
※売主様のご希望金額で必ずしも売却できるわけではないことをご理解ください。
【買取査定価格と仲介に係る査定価格】
不動産価格の査定は、①買取査定と②仲介の査定に分けられます。
①買取査定は業者が「この価格で買います」という価格であり、確定”的”な価格です。
”的”とつけたのは業者によっては一次査定後に精査して、その結果、査定額が多少増減する場合もあるからです。
②一方、仲介の査定は業者が「このくらいの価格で売れると思います」という予想価格にすぎません。
業者の中には高い査定額をつけたほうが仲介を獲得しやすいだろうという目論見から高い値付けをする
ケースも散見されます。
最近は不動産一括査定サイトが多く売却希望者が一度のデータ記入で3~4社から査定額の提供を受けられるようになっていますが、その中で最も高い価格を提示した会社が高く売ってくれるとは限りません。
買取査定額とは根本的に異なりますのでご注意ください。
なぜ高い査定額を鵜呑みにしてはいけないのか
例えば適正価格が1000万円くらいの土地で、かつ、その土地についての需給動向は安定的と思われるときに10%以内の上乗せをして「売り出してみる」ことは商慣習としてアリです。
でも、本来の適正価格を一定以上オーバーして売り出してしまうと、競合相手の価格を安く見せてしまう結果になります。高く売りたい思いが強すぎると競合相手の売却の援護射撃をしてしまうことになります。
売出価格を決定するときは十分にご留意ください。