おしえてムーラン

ESG投資って何?

今回のテーマは「ESG投資」。ESGというものがどんなものかさえ、きちんと知りませんでしたし、また、なんだか似てるなぁと感じていたSDGsについてもこの際きちんと調べてみようと思いました。

 そもそもESGとは何か。

「E=Environment(環境)」「S=Social(社会)」「G=Governance(企業統治)」の頭文字を取った言葉で、企業が取り組むべき課題とのこと。

具体的には、以下のような取り組みです。

「E」・・・二酸化炭素の排出削減、製品を作る際に再生可能エネルギーを使用している、廃棄物を減らす取り組みをしているなど。

「S」・・・人権やダイバーシティへの取り組みなど。(日本では、人権や少子高齢化による労働力人口減少という社会課題に対応し人材確保のため、ダイバーシティが重要視されるように。)

「G」・・・積極的な情報開示をするなど、企業自身の管理体制を強化すること。

では、SDGsとは何か。

「S=Sustainable(Sustain:維持する+able:できる=持続可能な)」「D=Development(開発)」「Gs=Goals(ゴール)」の頭文字を取った言葉。

国際連合広報センターのホームページには”将来の世代が、そのニーズを満たせる能力を損なうことなしに現在のニーズを満たす開発”とあります。

結局のところ、SDGsは国連の持続的な開発目標で”各国”の政府や企業、個人を対象としたもの、ESGは企業や投資家が取り組むべき課題であり…『世界的規模のSDGs実現のためには、企業や個人レベルからのESGへの取り組みが必要』なのだと、私は思いました。

(SDGsについて:「世界中にある環境問題・差別・貧困・人権問題といった課題を、世界のみんなで2030年までに解決していこう」という計画・目標。17の目標と169のターゲットから構成されています。詳しくは総務省や国連のホームページをご覧くださいね。)

 ここまでくると、本日のテーマ「ESG投資」についても、頭文字を見るとどんな投資なのか、想像つくかもしれませんね。

ESG投資とは、環境・社会・企業統治に配慮している企業を選別して投資すること。欧米を中心に、今では市場規模が世界レベルで広がっています。

ところでESGは「持続可能な」社会づくりに貢献する、ということでした。

つまり、投資商品として考えると、長期投資の分類になるということです。

そもそも、ESG投資を個人の投資家が行いたいと考えた場合に、どのような選択肢があるのでしょうか。

現時点で考えられるのは「自分でESGに取り組んでいるであろう企業のIRや第三者機関によるESG評価を直接取り寄せて検討する」または「ESGに特化した投資信託に投資する」のどちらかなのかな、と思います。

…もし、私がESG投資するとしたら、自分で企業レポートや第三者機関の評価を取り寄せたりするなんて大変そうだなと思うので、投資信託を購入する方法で考えることになりそうですけどね(笑)

 ESGにしろ、SDGsにしろ、内容に共感し取組む企業が世界規模で増えているのは事実です。実際に日本でも昨年は新疆ウイグル自治区の強制労働報道により、ウイグルの綿花の使用を禁止するアパレル企業が続出したり、ワークライフバランスの取り組みの強化、地方への企業進出による雇用の創出などが行われています。

私自身としては、ESG投資を行うとまではいかなくとも、食料品や消耗品等、日々の消費行動のなかで、ESGやSDGsに配慮した生産者の製品を購入することで、自分のお金をまわせていけたらと思う次第です。

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